しっかりかかりつけの歯医者さんと話し、会うことは、大事です。
一回だけでなく、数回に「及ぶことも多くあります。それで、治療方針を変更することも多いです。
根の状態を正確に把握するために、CTレントゲンで立体的に根の先の状態、最終根充材料の状態をチェックしてもらえれば、
もっと良く解るでしょう。
よくなることを前提にプランを立てるのではなく、最大のリスクを考えて、慎重にステップを進めるべきです。
考えてみてください。体の一番奥の、骨の中に、問題が発生しているのです。皮膚にではない、体も
この一番奥の、お城の天守閣に敵が入っているとは、思いにくい。つまり、免疫力がなかなか、
最大に発揮されないのです。
大抵、最短とか、よくなるだろうということを前提に、処置を進め、数年後に中で問題があって、化膿を繰り返して、抜歯になるケースが日本では多いのです。
無菌的な状態で根の治療をおこなうことは、とても費用のかかる処置になります。海外では1歯 6万から15万くらいもします。
ラバーダムというゴムマスクで根管治療中の歯を隔離して無菌的状態にして、滅菌したあなた専用の根の中を清掃する器具や、針を使い、無菌に近い状態のクリーンクラス100(USA)くらいの部屋で処置を行う、採取的に根管内の無菌を菌培養で無菌を確認してから根充する薬を入れる。これらの処置後、最短で6ヶ月は経過観察します。仮のファイバーポスト支台を根の中に建て、さらに、仮歯というよりは、プロビジョン精度のほぼ最終形態の精密な歯で2年間くらい置いて確実な治癒状態を、再度CTで根先の状態をチェックして、影の部分がきれいに治っていれば、本支台を建て、セラミックのeMAXなどで仕上げます。
2年の間に、しっかり歯磨き指導をマスターして歯周病予防を確立しないと、せっかく直した歯も20年後に歯周病で抜くこともありますし、神経のない根は乾燥してくるので、10年後には根はせつで割れ、抜くことになったりもします。
日本での保険での根管治療は、無菌状態にすることも難しい部屋で、使いすて器具、個人専用器具を使ったりすることも少なく、滅菌消毒の繰り返しの再生器具を使います。被せ物の材質だけ自費でも、支台の建てかたや、根の治療が、昭和初期と何ら変わらない環境で行っている場合が多いです。
日本の一般歯科では、感染根管の場合、無菌にすることは不可能とまで、言われています。
被せ物は、その場合、長期にわたって、コストをあまりかけないプロビジョン材で経過観察する方が、やり直しの場合無駄なお金を使わなくて安全です。
被せ物は全て、支台も別プライスをつけている場合が多いですが、どれも、やり直し保証は10年間以上を
つけます。
それくらいの治療精度や、長期安全は、海外では、当たり前で、ドイツでは50年保証というクリニック
もあります。
神経のある活きた歯の場合でも仮のプロビジョンで被せ、1ヶ月以上観察し、形態修正などを行い、患者さん
と納得の上で、そのプロビジョンのコピーで最終的なセラミックを10ミクロン以下の誤差で CAD/CAMで作ります。
これをマイクロスコープで調整して4ミクロン以下にする、目標は0ミクロンの誤差です。フロスフックがゼロです。FF(-)
これをドイツでは、スーパーティースと言い、100年耐久があると考えられています。
この場合、30年間のやりかえ保証をします。
根の中に問題がある場合は、その長期の保証が難しいのです。
プロビジョン(初期修復)材としては、3M社のプロテンプ4という、優れた材質があり、綺麗で、精密な歯で、数年間は耐久性もあります。保険のプラスティック歯より丈夫です。4ミクロンのフロス糸もフックないくらい精密に作れます。でも仮歯なんです。
歯科の保険治療、これ自体、2年過ぎれば、同じ部位の同じ処置を認めているので、2年くらいの治療耐久しか考えていないと言えます。
保険材料や、治療レベルも、この2年間保てばというレベルではと思うくらいです。
そういう、土台に自費の被せ物も、保険精度で作り、セットするという現状です。
根管内に感染している場合、菌種は600種以上のどれかわかりませんし、全てに効く抗生剤はないと言えます。
カビ菌の一種、真菌のカンジダ菌なども感染していて、根先に生息しています。
嫌気性菌の多くが、しぶとく歯質の中に潜んでいて、再増殖を行うタイミングを待っていると言えます。
こういう根先環境では、持久戦で、効果的な3MIXという、混合抗生剤を使います、これには、抗真菌薬も
含まれ、広い範囲の菌種を殺菌できます。でも100%とは言えないのです。これも保険が使えません。
まだ、根先に影がある場合では、簡単に数回で根管治療が終わるとは、言いきれないのです。
平面のレントゲンで影はくっきり見えて、病巣が安定しているようでも、立体CTで見ると、病巣の境がボケて、拡散傾向にある部分が見えたりします。
自費で根管治療を行うDrには、根の先の病巣を歯肉側からアプローチして、病巣を搔爬クリーニングしたり、根先をカットして
根先外から、逆にMTAというセメントをつめて、封鎖することもあります。外科的根治です。
根管内部だけ、無菌にしても、象牙歯質やセメント質根表面内に入り込んでいる菌や、根先外に出ていて、免疫細胞の攻撃に耐えている菌などがいる可能性が高いのと、体の治癒が完了していないわけで、
予後は不安定なんです。
修復治療費用は、1年間に1万から2万で観て、保証が5年なら5万から10万と言うのが相場でしょう。
でも、5年とか10年なんて、すぐに過ぎてしまう。
短い保証精度のものは、修復物の被せ物の精度が悪く、根元から2次虫歯を起こしたり、フロスがフックする精度だったりします。
また、仮でも歯を連結したりする修復は、ありえません。連結は歯の動きを制限して、将来、目に見えない脱離を起こしますから、内部に2次虫歯を起こす最大の原因になりえます。
ドクトル ビーバー 先生
ホワイトファミリー歯科(神奈川県川崎市)
ドクトル ビーバー先生の回答一覧
ぺんぎんさん[北海道 / 20代 / 女性]
専門用語が多くてよく分かりません。